はい、おしまい

　ムスコは
　生まれてすぐのまだほんとにちっちゃかった頃から
　とにかくおっぱいをよく飲みました。
　授乳時間にあわせてＮＩＣＵに面会に行くと
　いつも大きな声で｢おなかすいたー｣って泣いていたっけ。

　少しずつ授乳の回数も減り
　ご飯をどんどん食べるようになって
　もうほとんどおっぱいの役目はおしまいになりつつありました。
　それでも寝る前になると
　｢マンマンマンマン」と大泣き。
　どんなに夕飯をたくさん食べていても…です。
　卒乳できるのかな…と心配していました。

　ご飯はなんでもたくさん食べられるようになったし
　少なくともウチの中ではもうしっかり歩いてる。
　そろそろかなと思いつつ
　時々｢おっぱいはもうそろそろおしまいにしようね」と語りかけたりしていたある日。

　いつものように｢マンマンマン」と大泣きするムスコを抱っこし
　子守唄を歌っていると
　あっさり寝付いてしまいました。
　おお～、できたぞ～。
　翌日は布団に寝かせてとんとんしながら…。
　何とかうまくいきました。
　その翌朝。
　ムスメと二人で
　｢おっぱいなしで寝られたね～、おにいさんだね～」とべた褒め。
　そのときのムスコのうれしそうな顔。

　はい、それでおしまい。
　もうそれっきりおっぱいを欲しがることはなくなりました。
　なんと素直でものわかりがいいのでしょう(笑)。
　おかあちゃんの役目、ひとつ終了です。