こんなんでいいのかな

　今日、子どもたちとバス停でバスを待っていたら
　「お忙しいところ申し訳ありません」とアンケートの依頼。
　参院選に関する調査とかで
　「２，３分で終わりますから」と言われ
　協力しました。

　「鳩山内閣を支持しますか、支持しませんか」との問い。
　正直、迷いました。
　だって、そんな２択で答えられる問題じゃないと思うし。
　悩んでいると
　「あえて言うとしたら」と答えを迫られました。

　新聞なんかの世論調査って
　こんな風にして出てくるんだ…。
　それがいかにも強いメッセージであるかのように。
　でも、大半の人は
　「なんとなく」で答えているんじゃないのかな。
　で、調査結果を見てどんどんそういうふうに「思い込んでいく」んじゃないのかな。

　少し前
　電話での調査にも協力したことがあるのですが
　そのときも
　すごいスピードで質問と選択肢を読み上げられたので
　ちゃんと考えて答えられたか
　それが本当に私の強い意思かと言われると
　自信がありません。
　そのときの気分やなんかで左右されることもあるんじゃないのかな。
　
　こんな調査って
　どれくらい意味があるんだろう。
　そもそも
　政治の問題って
　２択とかで考えられるほど単純じゃないはず。
　政治の問題に限らず
　良い悪いの尺度だけで物事をはかったり
　数字だけで判断したりするのって
　とっても危ういと思うんです。
　「これはひとつの情報に過ぎない」と言われるかもしれませんが
　見た人は
　それが強い民意であるかのように思い込んでしまわないでしょうか。

　どちらのアンケートのときも
　一所懸命考えつつ
　できるだけ今の自分の考えに近いことを答えたつもりですが
　ふと
　「大半の人が答えるであろうことと反対の答えをしようかな」という考えも
　頭をかすめたり…。

　いい経験をしました。
　これからは
　世論調査をもう少し賢い目で見ることができそうです。